概要
DGIndexをバッチファイルで起動して、VOBファイルをm2vとwavに変換します。DVD Flickでメニュー付DVD-Vidoを作成します。
- バッチファイルに VOBファイルをドラッグアンドドロップして、m2vとwavを作成します。
- DVD Flickでメニュー付DVDを作成します。
1.VOBファイルの作成
DVD Shrinkが使いやすいと思います。
http://www.gigafree.net/media/ripping/dvdshrink.html
- 通常のVOBファイルは、タイトルごとに、1GBごとに分割されたファイルの集まりです。必要な部分だけを取り出すには、連結や分割をしなければなりませんが、タイトルごとに分割することもできます。
- メニューの「編集」「各種設定」で「出力ファイル」のタブを開いて、「VOBファイルを1GB単位で分割する」のチェックをはずします。
- 必要なタイトルを選択するには、まず、ディスクを開いた後で、ツールバーの「再編集」をクリックします。すると、「DVDブラウザ」画面になりますので、必要なタイトルをダブルクリックします。「DVDの再編集画面」に、タイトルが選択されます。
- さらに、そのタイトルから必要な部分だけを取り出す時は、「DVDの編集」のツールバーの「開始/終了フレームの設定」をクリックします。選択したタイトルより、必要な部分だけを切り出します。
- 「バックアップ」をクリックします。メニュー無しのDVD-Videoを作成する場合は、ここでDVDドライブに書き込んでしまえばできあがりです。もしくは、ISOファイルに書き出して、後からライティングソフトでデータを書き込むこともできます。
- ここでは、メニュー付のDVD-Videoを作成するので、ハードディスクにデータを書き出します。
2.バッチファイルの作成
1.MeGUIをインストールします。
MeGUI-Updaterが起動したら「Update」をクリック。
Preset Importerが起動したら画面を右クリック「Check all」を選択して「Import」ボタンをクリック。
http://sourceforge.net/projects/megui/
2.メモ帳を開いて、次のテキストをコピーして、dgindex.batという名前で、「C:\Program Files\megui」フォルダに保存します。
次のリンクより、テキストファイルをダウンロードできます。
リンクをマウスで右クリック、「対象をファイルに保存」でダウンロードできます。
拡張子「.txt」を「.bat」に変更するとバッチファイルとなります。
dgindex.txt
cd "C:\Program Files\megui\tools\dgindex"
dgindex -IA=5 -FO=0 -YR=1 -TN=80 -OM=3 -SD=! -IF=!%~1! -OFD=!%~dpn1! -HIDE -EXIT
3.DVD Flickのインストール
4.DVD-Videoの作成
- VOBファイルを、バッチファイルにドラッグアンドドロップするとm2vとwavのファイルが作成されます。
- 空のDVD-RもしくはDVD-RWをドライブにセットします。
- DVD Flickを起動します。
- 右側の「タイトル追加」より、m2vファイルを選択します。
- 「プロジェクト設定」を開きます。
・「一般設定」欄の「タイトル」にProjectの名前を入れます。
・「ビデオ設定」欄の「ターゲットフォーマット」を「NTSC」を確認します。
・「ビデオ設定」欄の「詳細」の「MPEG2ストリームはコピー」にチェックを入れる。
・「書込設定」欄の「プロジェクトをディスクに書き込む」にチェックをいれ、「書込速度」を「8x」に設定します。
- 「メニュー設定」を開いて、「メニューを自動再生」にチェックを入れます。
- 「タイトルを編集」をクリックします。
・「一般」欄の名前を入れます。
・「音声トラック」「追加」でwavファイルを指定します。
- 「DVD作成」をクリックします。
5.ファイルの読み込みにAviSynthスクリプトを利用する。
- DVD Flickでは、オーディオデータにwma9 Proとかwma10 Proといったファイルが使われていると、ファイルの読み込みができません。このような場合は、AviSynthをインストールして、AVSスクリプトファイルを作成します。AVSスクリプトファイルは、多くの動画変換ソフトで動画ファイルと同じように扱うことができます。
- 基本的に、AviSynthを使用するには、ファイル名、フォルダパスは英数半角でないと使えません。動画ファイル名は、半角英数に変更して、適切なフォルダに移動する必要があります。
- wmvのようにWindows Media Playerで再生することができるファイルを扱う場合は、CCCPのインストールは不要です。mp4とかflvファイルを扱う場合は、CCCPをインストールします。
- CCCP (Combined Community Codec Pack)をインストールします。
http://www.gigafree.net/media/codecpackage/cccp.html
- AviSynth2.5をインストールします。
http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=57023&package_id=72557&release_id=650255
- 以下のテキストをメモ帳にコピーして、makeavs.batという名前で保存します。
echo DirectShowSource("%~1",convertfps=true) > "%~dpn1_dss.avs"
- 動画ファイルをバッチファイルにドラッグアンドドロップすると、AVSファイルが作成されます。
6.メニュー画面のカスタマイズ
たとえば、DVD Flickで使われているMosaicというメニューについて、背景の色を変更して、テキストを日本語にしてみます。興味があったら、試してみてください。(変更する時は、バックアップを取っておくことをお勧めします)
- エクスプローラーで、
「C:\Program Files\DVD Flick\templates\Mosaic」を開く
- ペイントで、
「background_blue.bmp」を開いて好みの色(テキストが白なので濃いめの色)に変更する。
「example.bmp」を開いて「background_blue.bmp」と同じ色に変更する。
- メモ帳で「template.cfg」を開いて、
292行目を「Text = "再生";」に変更
308行目を「Text = "タイトル";」に変更
- メモ帳では、行番号表示ができないのでテキストエディタTeraPadを使ってください。
TeraPad - http://www.vector.co.jp/soft/win95/writing/se104390.html
- その他、詳細は以下に記載されています。
DVD Flickのメニュー編集 - http://up-cat.net/contents/DVDF-template-jp.html
7.チャプター付DVDの作成
チャプターファイルの作成。
チャプターファイルには、いくつかの種類がありますが、OGM style chapter filesが、シンプルで、作成が容易かも知れません。以下の書式のテキストファイルを作成します。
CHAPTER01=00:00:00.000
CHAPTER01NAME=1曲目のタイトル
CHAPTER02=00:05:55.923
CHAPTER02NAME=2曲目のタイトル
mkvmergeでチャプター付のmkvファイルを作成します。
- mkvmergeは、mkvToolnixに含まれています。
- http://www.bunkus.org/videotools/mkvtoolnix/
- "mmg.exe"を起動します。
- 「入力」タブの「追加」ボタンより、入力ファイルを指定します。
- 「グローバルオプション」タブの「チャプタファイル」の「参照」ボタンよりチャプターファイルを指定します。
- 「MUXスタート」ボタンを押すと。MKVファイルを作成します。
ここで作成したMKVファイルを、猫科研究所のDVD Flick日本語版で読み込んで、DVD-Videoを作成すれば、チャプター付のDVD-Videoになります。