VOBファイルよりmpegファイルを作成する

概要

MeGUIの「AVS Script Creator」AviSynth Scriptを作成します。
AviSynth ScriptよりFFmpegを使用して、mpegファイルを作成します。
VOB→AVI→MPEGという形での変換になります。その他の形式への変換にも応用できます。

準備

CCCP (Combined Community Codec Pack)をインストールします。: http://www.gigafree.net/media/codecpackage/cccp.html
AviSynth2.5をインストールします。: http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=57023&package_id=72557&release_id=650255
MeGUIをインストールします。 MeGUI-Updaterが起動したら「Update」をクリック。 Preset Importerが起動したら画面を右クリック「Check all」を選択して「Import」ボタンをクリック。: http://sourceforge.net/projects/megui/

MeGUIによるAVS Scriptの作成

D2V Creator

MeGUIのToolsメニューの「DGIndexer」にある「D2V Creator」を選択して「D2V Creator」を起動します。
VOBファイルを選択します。
出力先を確認して「Queue」をクリックしてD2V Creatorを終了します。
MeGUIの「Queue」タブを開いて「Start」をクリックして、D2Vファイルを作成します。

AVS Script Creator

「Clever anamorphic encoding」にチェックを入れ、「Resize to mod16」にします。
「Crop」にチェックを入れて、「Auto Crop」ボタンをクリックします。
「Auto Crop」を使わずに左右合計16ドットを削ると言う方法もあります。
「Resize」にチェックを入れて、「Suggest Resolution」にチェックを入れます。
「filters」タブを開きます。デインターレースをおこなう場合、ソースがアニメの場合は、Deinterlacingの「Source is Amime」にチェックを入れて、「Analyse」ボタンをクリックします。分析が行われて適切なDeinterlacingが設定されます。
リサイズフィルターで「spline36」を選択します。
ノイズフィルターで「minimal」を選択します。
「save」をクリックしてAviSynth script creatorを終了。
MeGUIを終了します。

オーディオファイルの設定

エクスプローラでVOBファイルのフォルダを開きます。
ac3ファイルのファイル名の最後に「DELAY xxxms」の数字を確認します。
メモ帳で、AVSファイルを開きます。ファイルに次の3行のテキストを追加します。

a=NicAC3Source("「ac3ファイルのファイル名」").normalize(0.98)
audiodub(a)
delayaudio(「音声遅延秒数」)

ここで、「ac3ファイルのファイル名」は、実際のファイル名を記入します。
「音声遅延秒数」は、音声ファイルの「DELAY xxxms」を1000で割った数字を記入します。「DELAY -242ms」の場合は、「-0.242」になります。
上書き保存をしてAVSファイルを閉じます。

mpegファイルの作成

1.バッチファイルの作成

MeGUIで作成された、AVSファイルを確認してみましょう。

# Set DAR in encoder to 16 : 9. The following line is for automatic signalling
global MeGUI_darx = 16
global MeGUI_dary = 9
DGDecode_mpeg2source("D:\aaa\VIDEO_TS\VTS_01_1.d2v", info=3)
ColorMatrix(hints=true, interlaced=true, threads=0)
tfm(order=-1).tdecimate(mode=1,hybrid=1)
crop( 8, 56, -2, -60)
LanczosResize(720,368) # Lanczos (Sharp)
Undot() # Minimal Noise
a=NicAC3Source("D:\aaa\VIDEO_TS\VTS_01_1 T80 2_0ch 256Kbps DELAY -267ms.ac3").normalize(0.98)
audiodub(a)
delayaudio(-0.267)

アスペクト比が16:9、サイズが720x368になっています。TIVTCで逆テレシネがかかっていて、フレームレートが23.976(ntsc-film)になっています(VirtualDubでAVSファイルを開いてファイル情報を見ても同じことがわかります)。

この情報を元にして、ffmpegでmpeg2ファイルを作成するバッチファイルを作成します。

メモ帳を開いて、次のテキストをコピーします。
「mpeg.bat」という名前で、「C:\Program Files\megui」フォルダに保存します。mpeg.txt

@echo off
cd /d "%~dp0"
tools\ffmpeg\ffmpeg -y -i "%~1" -target ntsc-dvd -r ntsc-film -aspect 16:9 -s 720x368 -ab 256k "%~dpn1.mpg"

2.mpegファイルの作成

AVSファイルをmpeg.batにドラッグアンドドロップすると、mpegファイルができあがります。

その他の応用例。

huffyuvの場合。huffyuv.txt

@echo off
cd /d "%~dp0"
tools\ffmpeg\ffmpeg -y -i "%~1" -vcodec huffyuv -r ntsc-film -s 640x360 -acodec pcm_s16le "%~dpn1_huff.avi"

wmv9 Quality-Based VBR Video Mode
wma10 Professional CBR Audio Modeの場合。wmv_3.txt

cd /d "C:\Program Files\Windows Media Components\Encoder"
cscript.exe wmcmd.vbs -input "%~1" -output "%~dpn1_3.wmv" -pixelratio 10 11 -v_keydist 8 -v_mode 2 -v_quality 97 -a_codec WMAPRO -a_mode 0 -a_setting 128_48_2_16

wmv9 Quality-Based VBR Video Mode
wma9.2 CBR Audio Modeの場合。wmv_2.txt

cd /d "C:\Program Files\Windows Media Components\Encoder"
cscript.exe wmcmd.vbs -input "%~1" -output "%~dpn1_2.wmv" -pixelratio 10 11 -v_keydist 8 -v_mode 2 -v_quality 97 -a_codec WMASTD -a_mode 0 -a_setting 128_48_2

無圧縮wmvの場合。wmv_uncomp.txt

cd /d "C:\Program Files\Windows Media Components\Encoder"
cscript.exe wmcmd.vbs -input "%~1" -output "%~dpn1_uncomp.wmv" -v_codec UNCOMP -v_width 640 -v_height 360 -a_codec PCM

*wmvの変換には、「Windows Media エンコーダ」と「WMCmd.vbs - October 11, 2007」をインストールしておきます。

Windows Media エンコーダをインストールします。: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=5691ba02-e496-465a-bba9-b2f1182cdf24&displaylang=ja
WMCmd.vbs - October 11, 2007をダウンロードします。 WMCmd.vbsを、C:\Program Files\Windows Media Components\Encoderに上書き保存します。
: http://www.citizeninsomniac.com/WMV/#WMCmd

MeGUI解説サイト

MeGUI/Basic DVD Ripping Guide - MeWiki: http://mewiki.project357.com/wiki/MeGUI/Basic_DVD_Ripping_Guide

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