概要
- MeGUIは、x264(H.264/AVC), XviD, Snowなどのエンコードに対応したGUIフロントエンドで、AVI, MP4, MKV形式での出力が可能です。
- MeGUIは入力ファイルにAviSynth Scriptを使用します。あらかじめ、AviSynth Scriptを用意していない場合は、AviSynth Scriptを作成する機能がついています。
- VOBファイルを使用する時は、以下手順の1.2.を実行します。その他の動画ファイルは、3.よりスタートします。
準備
1.DVD Shrinkで連結されたVOBファイルを作成する。
- DVD Shrinkで、メニューの「編集」「各種設定」で「出力ファイル」のタブを開いて、「VOBファイルを1GB単位で分割する」のチェックをはずします。
- ディスク開く、もしくはファイルを開くより、DVDファイルを開きます。
- 再編集ボタンを押して、DVDブラウザ画面で好みのタイトルをダブルクリックします。
- DVD構造にある、開始終了フレームの設定で取り込む範囲を指定します。
- バックアップをクリック
- 出力先デバイスの選択で、ハードディスクフォルダを指定します。
- 出力先フォルダを指定します。
- OKボタンを押すと、DVDファイルの出力を開始します。
2.VOBよりD2Vプロジェクトファイルと音声ファイルを作成する
- MeGUIを起動。ツールメニューのD2v Creator(Ctrl+F2)を起動します。
- Input Fileで、VOBファイルを指定して「Queue」をクリックします。
- MeGUIの「Queue」タブを開いて「Start」をクリックします。
- D2Vファイルが作成されて、引き続き、AviSynth script creatorが起動します。
3.動画ファイルやD2VファイルよりAVSスクリプトファイルを作成する
- Video Input:
- AviSynth script creatorが自動起動していなければ、ToosメニューのAviSynth script creatorを起動する。Video Inputで動画ファイルやD2Vファイルを指定します。
- Input DAR:
- D2Vファイルの場合は、「ITU 4:3 NTSC(1.367088)」か「ITU 16:9 NTSC(1.822784)」が表示されます。
- Clever anamorphic encoding:
- D2Vファイルのようにピクセルアスペクト比が1:1でない場合は、「Clever anamorphic encoding」にチェックを入れます。その場合、Input DARで指定されたピクセルアスペクト比が出力ファイルに反映されます。
- 「Clever anamorphic encoding」を有効にした時は、ドロップダウンリストで「Resize to mod16」を選択します。
- AviSynth script creatorが保存された後で、プレビューウィンドウにShow DARが表示されます。そこで、手動でアスペクト比を変更することもできます。
- Crop:
- 「Crop」にチェックを入れ、「Auto Crop」ボタンをクリックします。
- Resize:
- 「Resize」と「Suggest Resolution(mod16)」にチェックを入れます。
- デインタレース:
- 「filters」タブを開く。ソースがアニメの場合は、Deinterlacingの「Source is Amime」にチェックを入れて、「Analyse」ボタンをクリックします。分析が行われて適切なDeinterlacingが設定されます。
- リサイズフィルター:
- 他に使うべきものがよくわからなければ、spline36を使用してください。
- ノイズフィルター:
- 常に、少なくともminimalは必要。
- 「Edit」タブ:
- DirectshowSourceやAviSourceでスクリプトを書き換えて、音声ファイルを有効にすることができます。
- 「audio=false」を「audio=true」に書き換えます。
- このAVSは、Audio Inputで使用できます。
- 保存:
- 「save」をクリックしてAviSynth script creatorを終了。
4.映像と音声の設定をして変換
- Video encoding:
- AviSynth Scriptに入力ファイルが指定されているのを確認します。
- Video encodingの「Encoder setting」で出力する好みの映像形式を選択します。
- Audio:
- Audio Inputで入力ファイルを指定します。AVS,AC3,MP3を指定できます。
- Audioの「Encoder settings」で出力する音声形式を選択します。
- AutoEncode:
- 右下の「AutoEncode」ボタンをクリックして、「Automatic Encoding」が起動したら、「Queue」ボタンをクリックします。
- MeGUIの「Queue」タブを開いて「Start」ボタンを押すと変換が始まります。
DVD-Videoについて
- DVD-Videoの映像サイズは、720x480、ストレージ・アスペクト比は、3:2(1.5)になります。そのうち704x480の部分に映像が記録されています。
- 映像をディスプレイに表示する時は、4:3フルスクリーンと、16:9ワイドスクリーンのいずれかになります。
- フルスクリーンのピクセルアスペクト比は10:11(0.9090)、ワイドスクリーンのピクセルアスペクト比は40:33(1.2121)になります。
- シネマスコープの映像をワイドスクリーンに収納する場合、レターボックスが使われます。
アスペクト比の使われ方
- MPEG-2やMPEG-4では、映像画素に縦長や横長の長方形画素を使用することにより、映像サイズとは異なるアスペクト比で再生することができます。これをスクイーズ収録、あるいは、アナモルフィックといいます。
- ここで使用するアスペクト比には、次の三つがあります。映像サイズの縦横比、映像画素の縦横比、再生される映像の縦横比。映像サイズの縦横比 x 映像画素の縦横比 = 再生される映像の縦横比という関係ですので、三つの内、二つがわかれば残りは計算できます。
- これらには、インターネットで検索すると、さまざまな呼び方があるようです。SARとかPARとかいってもいろいろある。使われる場面で、適宜使い分けるしかないようです。
映像サイズの縦横比
- Storage Aspect Ratio
- Flame Aspect Ratio
- DVDの解像度720x480 3:2(1.5:1)や704x480 22:15(1.466:1)
映像画素の縦横比
- Pixel Aspect Ratio
- Sample Aspect Ratio
- ピクセルの高さと長さの比率
- 10:11 (0.9090:1),40:33 (1.2121:1)
再生される映像の縦横比
- Picture Aspect Ratio
- Display Aspect Ratio
- Screen Aspect Ratio
- 640x480のとき4:3(1.333:1),853x480のとき16:9(1.778:1)
- 1.33:1=4:3(SDTV)
- 1.78:1=16:9(HDTV)
- 1.85:1=37:20(アメリカン・ビスタ)
- 1.66:1=5:3(ヨーロピアン・ビスタ)
- 2.35:1=47:20(旧シネマスコープ)
- 2.39:1=21:9(シネマスコープ)
MeGUI解説サイト
上記のMeGUI/Basic DVD Ripping GuideをGoogle translator toolkitを使って日本語訳してみました。
http://winmemo.web.fc2.com/Basic_DVD_Ripping_Guide/Main.html